■屍の器 第一章 魔女の大釜
連邦王国の占領下におかれ、圧政に呻吟する街。その地下では王国の兵士を駆逐し、街を解放せんとするレジスタンス組織が活動していた。組織は圧政を主導する王国の女総督を暗殺することを計画する。地下組織の幹部・ルクレールは組織の ...
■屍の器 第二章 魔剣士の蟲壺
帝国軍の首斬り役人・リープ大尉は現地人抵抗組織の手を借りて敵国から開放した街に駐屯していた。執行官としての仕事がさほど無く髀肉の嘆を託っていたある日、師団長・八木中将から特殊な任務が言い渡される。街のどこかに眠る、自ら ...
■屍の器 第三章 死人使いのカバネクラ
帝国の貴族ヴァルリモント伯爵はある日、死霊術師の八木中将から戦利品の購入を求められる。だがその戦利品は軍事機密に深く関わるもので、入手の直後から伯爵の身辺で奇妙な事件が起こり始める。中将配下の執行官、列車砲将校らが介入し ...
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■終わりの始まり
激烈な戦いの末ついに帝国は長年の敵手である連邦王国の首都、アーモロートを包囲下においた。だがその帝国軍の前に王都を守る複合結界が立ちはだかる。結界の破砕のため強化人間であるハルトマン中将を王都攻略の指揮官に抜擢した帝国に ...
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■流血の秋
魔女との戦いで同僚を惨殺され、戦争神経症を患い前線から退いた剣士が居た。突出した剣技を持つ彼の才を惜しんだ軍は近衛騎士の任を解くものの首斬り役人として彼を再び剣を振るう任務に就ける。持ち前の剣技と才覚で処刑のみならず治安 ...
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■大いなる冬
第三次世界大戦による環境の全面的崩壊後、人類は火星へとその住処を移していた。だが故郷を戦火で焼いてもなお、人々は戦いを忘れることはできなかった。数度にわたる全面戦争によって科学技術の水準は大きく後退する。そして、第三次大 ...
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■冬の迷路
長年にわたる戦乱は帝国が王都アーモロートを陥落させたことにより終結するかと思われた。だが連邦王国の領袖、東條麗奈SS兵科元帥と有坂薙元帥は良識派の王族、エレオノーレを女王に推戴し連邦王国正当政府の樹立を宣言し帝国に再戦を ...